スジョンの独白 第12話 。
あんたら金持ちってのは 平気でやるんだよ こういうことを、私だって負けてられないから 見せ付けるように モップでわざとゴシゴシやってやったよ。
お前は馬鹿かって どれだけプライドが低ければこんな事が出来るんだ、仕事は見つけてやるから帰れって!凄い剣幕。
手元が狂い札が床に落ちた、ジェミンは拾い集めて手渡そうとしたけど、欲しいお金以外は受け取らない。
怒るようなことじゃないんだよ、仕事なの、公私混同してうろたえちゃって、私の顔もまともにみれないんだから。 ヨンジュの差し金なんだから お前の婚約者ってゴミ女に対抗してんの 美人で金持ちで高学歴でその女がサァ~
私の事を恥ずかしくて友達に隠していたって、不思議なんだけれどジェミンに言われても少しも自分を哀れだなんて思わない、彼は嘘をついていない。
要するに下働きって事、案内係より格下かぁ~胃腸も強いが 面の皮も厚いよなぁ~
ミヒが1億ウオン積まれたって、ビンタくらった人のところでは働かないって、プライドがあるのか、ネジが足りない女だというけど、”私の願い”に向かってガンバしちゃう。
隣同士だし、安普請の家だから 相手の行動は聞き耳立てなくともわかってしまう、朝一番にイヌクさんの顔を見るのは・・・やだよな~・・・ イヌクさんに完全にソッポ向かれるの困るのよネ、貧乏人から出世した人と知り合いになったのは、イヌクさんが初めてだもの。所違えば イヌクさんを落としていたかもよ。
ジェミンは携帯切るなって・・・言い方が可愛いんだよな~
チョ・サンペの給料の半分を振り込んで、一発ぶん殴る機会も設けてくれるって、また、しつこく ギャラリーを辞めろって ガタガタ言うから 命令する立場なんかじゃないと釘を刺した、家にも来るなと、あなたが私を恥ずかしいように、私もあなたが恥ずかしいと はっきりといってやった。
金持ちと貧乏人とではルールが違うんだよ。
ジェミンが訪ねてきた、ジェミンの向うにイヌクさんの姿がある、なんで何時も、間が悪いんだよ!ご飯作ってって言われたけど、そんな所帯じみた事 望みが高すぎだよ、隣で一人でイヌクさんが聞き耳立てて、腹立てているのが分かるから外へ連れ出す。
張り切って私を餌で釣ろうとしていたから、この辺りの適当な店で充分・・文句あっか。
ジェミンは人の顔を見れば腹が減った、お腹空いてる?て必ず聞くの、そこが好きだな、食べてる時は至福のときで~ス。
一応奢ちやった、ジェミンが2次会奢るっとぃって貧乏人仕様の居酒屋で焼酎ガブガブ、普段飲みつけない食べつけないものばっかで、かなり 酔っ払ってる。
ジェミンが私の所を訪ねるのは、
①暇だから ②なんとなく ③イヌクが憎いから ④好きだから ・・・当ててみろ?勿論③と④?私は②が良いな。
酔っ払ってしまい、イヌクさんに悪いなんて言いながら(悪かったら呼ぶなよ)、イヌクさんもヨンジュ&ジェミンの当て付けに私を利用してるからと、勝手に解釈して、呼び出し、ジェミンを家まで連れてって貰う、私の間抜けなとこは イヌクさんも知らないジェミンの家を知ってるところとイヌクさんに見え透いた嘘をつくこと。
あんまり飲んでないとか言ったりして・・・・嫌われたくないオーラーを意味もなく(?)出すのが癖になってるの、誰に対してもかな?特に男に限っては。
イヌクサンは帰ると、私も帰りかけたら ジェミンの悲鳴『行くな・・行くな・・そいつと帰るな・・シッカリと手を掴みそいつとだけは帰るなって叫んでいる、一瞬怯んだよ、彼の温度の熱さに、帰らなくてはいけないと頭では分かっていたけれど、本心はジェミンの気持ちが分かりすぎて側に居てやりたかった。2人の男の前で、もう一方の男と残ったら 全てが汚れたものになってしまう 私のちっぽけなプライドは何時も イヌクさんにあって ジェミンにはそんな気が起きない。
イヌクさんが怒っている、ジェミンとは何にもないと言っても怒ってる、なんで怒ってるのか自分でも分からないなんて言い出して、”ジェミンといるところを見ると我慢できないって” 自分とダブルって!ジェミンがヨンジュで私がイヌクさん?良かった~怒ってないって分かって。
帰ったらミヒが布団被って泣いていた、誰にでもある泣きたい日